【初めてのリップル】仮想通貨XRPとは?|特徴と将来性をスッキリ解説
国際送金を便利にするために作られたリップル(XRP)。その特徴と将来性をスッキリ解説します。
リップルとは?
項目 | 内容 |
---|---|
仮想通貨名(ティッカー) | リップル(XRP) |
主な用途 | 国際送金 |
発行開始 | 2012年6月 |
上限発行 | 1,000億枚 |
リップル(XRP)は、2012年に発行された仮想通貨。2022年5月時点で時価総額6位の規模を誇っています。
現在、国際送金システムにはSWIFTがあります。ウクライナ侵攻への経済制裁として、ロシアはSWIFTのネットワークから外されましたね。
このSWIFTによる国際送金には、大きなデメリットがあります。
- 手数料が高い
- 時間がかかる
日本の銀行で国際送金にかかるコストは安くて10%程度取られます。100万円を留学先の子供に仕送りしたら、子供が受け取る額は90万円になってしまいます。
なぜこんなに手数料が高いのか?
答えは、SWIFTのシステムが非効率的だから。中継地点となる多くの銀行を経由する必要があるので、その都度手数料が差し引かれてるんです。
だから時間もかかるうえに、手数料も高い。
そんな課題を解決して「送金の手数料を安く、スピーディに」
をブロックチェーンの技術を使って解決したのがリップルです。
リップルを間に1か所かませるだけで、通貨の架け橋の役割をします。「円→リップル→ドル」
次世代の国際送金のシステムとして金融機関に提供するために作られました。
リップルの特徴
中央集権型の管理
多くの仮想通貨は管理者がいない、分散型の管理システムです。
一方リップルは、サンフランシスコを拠点とするリップル社が通貨全体の運営・管理を行う「中央集権型」の仮想通貨。
リップル社は、仮想通貨リップルを使った次世代の国際送金の仕組みを50ヵ国・300社以上に提供しています。三菱UFJ銀行やみずほ銀行なども提供を受けています。
リップルが採用しているプラットフォームは、XRP Ledger(XRPレジャー)と呼ばれる専用のブロックチェーンです。
リップルは徐々に減っていく
リップルの総発行枚数は約1,000億枚です。ビットコインの発行上限は2,100万枚の約5,000倍ですね。
この1,000億枚のリップルはすべて発行済みで、今後の追加発行の予定はありません。
ただし発行済みの大部分をリップル社と創業者が保有していて、すべてが市場に流通しているわけではありません。
この1,000億枚のリップルは、国際送金のシステム内で利用されるごとに消滅する仕組みです。
なので徐々にリップルの発行枚数は徐々に減っていくため、希少性が出てきます。
リップルの将来性
大企業の出資
アクセンチュアや日本のSBIホールディングス、著名ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツなどの大企業がリップル社へ出資しています。
こうしたグローバル企業による出資の状況を見て、リップルの将来性に期待を寄せる投資家が数多くいます。
今後さらにリップルの知名度が上がれば、より多くの企業が出資すると見込まれます。
300社以上の金融機関がリップルネットに参加
リップル社が提供する国際送金ネットワーク「リップルネット(Ripple Net)には、世界50ヵ国・300社以上の金融機関が参加しています。
RippleNetに参加することで、リップルの高速な国際送金システムを自社でも利用するのが各金融機関の狙いです。
システム導入には慎重である各金融機関が、リップルの送金システムを支持していることからも、リップルが持つ今後の将来性を垣間見ることができます。
マイクロ・ペイメントの実現
これまでは1円を送金するのは、送金手数料の方が高くつくため行われません。
ところが送金手数料が格安になれば可能になります。何円、何十円という少額の送金・支払い(マイクロ・ペイメント)が可能になるのです。
少額送金・支払いが可能になると、たとえば電子書籍をページ単位で購読するなどが可能になります。
必要なときに「必要な分だけ」ものを買うことが可能になります。
マイクロ・ペイメントを可能にすることから、発展途上国の口座のない貧困層でも使用可能な決済プラットフォームになります。
リップル社の技術力は、ビル・ゲイツも高く評価しており、ビルゲイツ財団にリップル社と提携して、この動きを加速させています。