【初めてのビットコインキャッシュ】仮想通貨BCHとは?|特徴と将来性をスッキリ解説
ビットコインキャッシュ(BCH)はビットコインから枝分かれした、ビットコインとはまったく別の仮想通貨です。
ビットコインが「デジタルゴールド」としての保有価値に重きを置く一方で、ビットコインキャッシュは決済通貨としての役割が大きくなっています。
この記事ではビットコインキャッシュの特徴と将来性をスッキリ解説します。
ビットコインキャッシュ(BCH)は 2017年8月にビットコインのハードフォークにより誕生した仮想通貨です。
ハードフォークとは、ざっくりいうと仕様の変更のことです。ハードフォークが起きると、従来の仮想通貨との互換性がなくなるため、新しい仮想通貨が誕生します。
2017 年当時、ビットコインの需要が急増し、送金速度の遅延や手数料が高騰が問題化しました。これらの問題を解決するため、ビットコインとは別の開発を行うコミュニティが生まれ、ビットコインキャッシュが誕生しました。
今回は、実際にビットコインキャッシュを運用している僕が、ビットコインキャッシュの概要や特徴、購入方法について解説します。
この記事を読むとビットコインキャッシュのことが理解できるので、安心してビットコインキャッシュを買うことができます。
ビットコインの始め方・買い方については、【超簡単】ビットコインの始め方・買い方について解説【儲かる】で詳しく解説しています。
もくじ [show]
ビットコインキャッシュとは?
項目 | 内容 |
---|---|
仮想通貨名(ティッカー) | ビットコインキャッシュ(BCH) |
主な用途 | 決済 |
発行開始 | 2017年 |
上限発行 | 2,100万枚 |
ビットコインキャッシュの時価総額は、全仮想通貨の中で25位(2022年5月現在)。
ビットコインキャッシュは、2017にビットコイン史上初の分裂により誕生した仮想通貨です。
仮想通貨が枝分かれすることをハードフォーク(hard fork)と言います。
ビットコインキャッシュは、ビットコインから枝分かれした親戚のようなものですが、中身はぜんぜん別のものです。
ビットコインキャッシュの特徴
取引の透明性が高い
取引量が増えて処理が遅くなるのを防ぐため、ビットコインはブロックチェーン外でいったん取引を処理してその結果をブロックチェーンに書き込むやり方を進めています。
ブロックチェーンの外でいったん処理するので「オフチェーン」と呼ばれます。
一方、ビットコインキャッシュはブロックサイズが大きいので、ブロックチェーン上で(オンチェーン)多くの取引を処理ことが可能です。
オンチェーンは全てがブロックチェーン上に保存されるので、透明性の高い方式といえます。
ビットコインよりも大きいブロックサイズを採用
そもそもビットコインキャッシュは、なぜビットコインから枝分かれしたのか?
ビットコインには取引者が多くなるにつれて、取引速度が遅くなったり手数料が高騰する問題があったためです。
これを「スケーラビリティ問題」といいます。
ブロックチェーンでは、ブロックごとに取引が承認されていきます。
このブロックの容量に限りがあるので、仮想通貨の取引量が増えてくると承認待ちの列ができるんです。
そこでビットコインキャッシュは、このブロックの容量を増やすことで問題を解決しました。
- ビットコイン 1Mバイト
- ビットコインキャッシュ 32Mバイト
ビットコインのブロックサイズは1MBなのに対して、ビットコインキャッシュは32MBに設定されています。
マイニングの難易度を調整
マイナーが行う取引承認の速度は、日によってばらつきがあります。
こういったばらつきを減らすため、マイニングの難易度を調整して取引速度を安定化させようとしています。
- マイニング難易度高➡参加者減➡取引承認までの時間長い
- マイニング難易度低➡参加者増➡取引承認までの時間短い
下の場合は取引承認までの時間が短いというメリットがある一方、成功するマイニングが増えて仮想通貨が過剰供給されるリスクがあります。
なので難易度の調整をこまめに行う必要があります。
ビットコインキャッシュでは、DAA(Difficulty Adjustment Algorithm)というマイニングの難易度を頻繁に調整する仕組みを採用しています。
ビットコインもマイニングの難易度を調整する仕組みNDA(Normal Difficulty Adjustment)がありますが、数週間に一度の調整頻度なので柔軟に対応できません。
マイニングの調整頻度は
- ビットコイン 2週間に1回
- ビットコインキャッシュ 10分に1回
発行量や半減期はビットコインと同様
ビットコインキャッシュの発行量は、ビットコインと同じ約2100万枚。
マイニング報酬の半減期もビットコインと同じ4年に1回です。
ビットコインキャッシュの将来性
ビットコインキャッシュ決済の普及
ビットコインキャッシュは前述の通り、スケーラビリティ問題を解決しているため、日常的な決済で使いやすい仮想通貨です。
そのため、米大手のBitcoin.comなどがビットコインキャッシュ支払いに次々に対応しています。
アメリカの大手決済会社ペイパルが、ビットコインキャッシュを含む仮想通貨4種類の仮想通貨決済の提供を始めました。
ペイパルが取り扱いを発表したことで、他の企業でもビットコイン等の仮想通貨決済を導入する動きが強まると見られています。
ビットコインキャッシュ関連サービスの拡大
Bitcoin.comがビットコインキャッシュをメールで送付できるサービスを開始。
受け取り側の仮想通貨ウォレットのアドレスを知らなくても、メールアドレスさえ分かれば簡単にビットコインキャッシュを送ることができます。
このようにビットコインキャッシュ関連サービスが拡大することで需要が高まることが予想されます。
投資信託
米国の暗号資産投資会社大手のグレースケールが、2018年にビットコインキャッシュの投資信託を発売しました。
現在800億円規模で運営されています。
ビットコインキャッシュが市場に浸透することで、今まで仮想通貨には興味がなかった新たな投資家層を取り込み、価格の上昇をもたらす可能性があります。